29日更新：28日深夜、「海珀尔新能源科技有限公司」の親会社の広報部は爆発した運搬車との関係を否認しました。また、一部の専門家の話によりますと、水素燃料の生産にアセチレンを使用するのは考えにくいという見解もしましました。一方、当局は引き続き事故の原因を調べています。

　今月28日未明、中国の河北省張家口にある化学工場に隣接する道路に止まっていた危険化学品の運搬車が爆発し、近くに止めてあった大型トラック38台と、小型車12台も爆発に巻き込まれました。現地メディアの報道によると、これまでに23人が死亡したほか、22人がけがをして病院に搬送されました。死傷者の多くはトラックの運転手ということです。

　当局の初歩的な調査結果から見れば、爆発現場は「河北盛華化工有限公司」の工場近くですが、爆発した運搬車が載せていたのは、近くにある「海珀尔新能源科技有限公司」が使われる予定のアセチレンです。アセチレンは空気中へ漏洩すると爆発の条件が揃いやすく危険な可燃性ガスでもあります。「海珀尔新能源科技有限公司」は水素燃料の生産にアセチレンを使っていると一部のメディアが報じています。アセチレンを積んだ運搬車が「海珀尔新能源科技有限公司」の工場に入るのを待っていた時に爆発し、周辺の車両に燃え広がったというのが、現時点での最も有力な見方です。

　近年、中国で発生した危険貨物に関する事故が後を絶たず、危険貨物の運搬車両への監督管理を強化する声が高まっています。そんな中、今週土曜日から実施される「危険貨物道路運輸規則（JT/T 617-2018）」が注目を集めています。

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