飲料水指令(DWD:Drinking Water Directive)は欧州連合(EU)において飲料水に係る主要な法です。この指令は1980年の初版発行以来、その後何度もの改正を経て現在に至っています。最新版の指令、いわゆる「欧州飲料水指令2020/2184」(以下、「指令」という)は2020年12月23日に官報にて公示され、2023年1月12日までにEU加盟国(例えば、アイルランド)による国内法への導入が行われました。
同指令は、ヒトの消費用の水の品質が健全かつ清潔であることを確保することにより、汚染により生ずる悪影響から人の健康を保護し、EU域内でヒトの消費用の水へのアクセスを改善することを目的としています。
そして、多くのPFASは水溶性が高く、土壌を通過して地下水に流入する可能性があり、長く環境に残留する可能性があるため、同指令は飲料水中のPFASの含有量も制限しています。
指定されたEU加盟国の所轄官庁