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中国昆山 自動車部品加工場で粉塵爆発、75人死亡

概要

 8月2日、中国昆山で特別重大な金属粉塵爆発事故が発生し、75人が死亡し、185人が重度の火傷を負いました。中国国家安全生産監督総局は緊急に事故調査を行うほか、関連する工業分野に対し整備強化を要求しました。

 8月2日朝、昆山中栄金属製品有限会社(以下「中栄」といいます)の自動車ホイールを研磨する作業場で爆発事故が発生しました。現場における260人の従業員の中に、75人が死亡、185人が重度の火傷を負いました。

 中栄は台湾出資企業で、1998年に設立され、コア業務が鍛造アルミ合金ホイールの電気メッキです。そのホームページに、ISO 14001とISO/TS 16949認証を取得していることとGM会社指定の供給者であることが掲載されています。

 初期の調査結果によりますと、事故の直接原因は火が空気におけるアルミ金属の粉塵に引火したことです。安全生産監督総局楊棟梁局長は8月4日の会議で、初期調査の結果として、規定違反の工場設計、不合理な生産構造、生産工程の過密、厳重に不合格の集塵能力、爆発及び漏れ防止密閉場所不足、過剰な稼働時間及び教育不足などが事故を引き起主要な要因だと示しました。事故発生後、記者の取材によりますと、多くの在籍従業員及び元従業員は粉塵が汚染物であることのみわかっており、爆発を起こすことも可能であることは分からないということが明らかになりました。

 中栄が2010年に、従業員が肺がんと診断され、工場の入り口で抗議したことで、作業場における粉塵の問題がマスコミに公開されました。8.2特別重大事故発生後、蘇州市は早速対策を講じ、粉塵に関する基準を超えた135社について操業停止、改善と命じました。

欧陽結清
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