ニュース
中国 「輸出危険貨物包装検験規定」を改正、来月1日から発効

 2021年11月22日、中国税関総署(GAC)は2021年97号公告で、「輸出危険貨物包装検験規定(SN/T 0370−2021)」シリーズ標準を公布し、今年の6月1日から実施する予定です。

 SN/T 0370シリーズは「SN/T 0370.1総則」、「SN/T 0370.2性能検査」、「SN/T 0370.3使用鑑定」という三つの部分から成り立ちます。中国では、SNで始まる標準は輸出入の業界標準に当たります。続いてのTは推薦性の意味が含まれていますが、SN/T 0370シリーズの場合、現状、税関が危険貨物輸出品の包装に対する検査する際に頻繁に用いられている基準です。

 現在使用されているのは「SN/T 0370.1-2009」、「SN/T 0370.2-2009」、「SN/T 0370.3-2012」ですが、今年6月1日以降、「SN/T 0370.1/2/3−2021」に取って代わられます。

 SN/T 0370−2021シリーズは「国連危険物輸送勧告(TDG)」の技術要件を中核的な内容として、「国際民間航空機関:危険物の航空安全輸送に係る技術指針」、「国際海事機関:危険物の運送に関する規程(IMDG)」、「欧州危険物国際鉄道輸送協定(RID)」、「欧州危険物国際道路輸送協定(ADR)」の一部の要件も取り入れました。

 一つ注意していただきたいのはSN/T 0370−2021シリーズの適用範囲です。収容量が450L(液体の場合)以下、正味重量が400Kg以下の輸出用危険物(圧力容器、放射性物質及び感染性物質の包装を除く)の包装に適用さます。中型・大型容器の性能検査および使用鑑定は、他の規格に従って実施される必要があります。

杜業翔(ト ギョウショウ)
法規制コンサルタント/Chemlinked Japan編集
フォロー
本サイトは情報提供のみを目的としており、掲載内容の運用結果についてREACH24Hおよび著者は一切の責任を負いません。また、当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
お勧めのコンテンツ