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中国 化粧品生産営業監督管理弁法を正式に発表

 2021年8月2日、中国国家市場監督管理総局は「化粧品生産営業監督管理弁法」(以下、「弁法」を略称)を正式に発表しました。「弁法」は、総則、生産許可、化粧品生産、化粧品経営、監督管理、法律責任、附則等七つの章合計66条から成り立っており、2022年1月1日から正式に施行します。

 

ポイントは以下となります:

一、石鹸が生産許可項目に追加

 「弁法」第十六条により、化粧品生産許可項目は化粧品の生産プロセス、完成品の状態と用途などによって、一般的な液体ユニット、クリーム乳液ユニット、粉ユニット、エアロゾル及び有機溶剤ユニット、ワックスベースユニット、歯磨きユニット、石鹸基剤ユニット、その他のユニットに分けられます。

 中国では、石鹸は化粧品に属しません。しかし、特殊な化粧品の効果(例えば、美白石鹸)があると宣言する製品は化粧品の規定に適合していなければなりません。石鹸を生産許可項目に追加する「弁法」は、特殊な化粧品の効果がある石鹼の生産企業のために、生産許可証を申請する通路を提供します。

 また、子供用スキンケアやアイケア化粧品の製造条件を兼ね備えている場合は、製造許可項目に明記する必要があります。

 

二、品質安全責任者:学歴の要求なし、法律及び専門知識を備える

 「弁法」第二十八条により、品質安全責任者は化粧品登録者、届出者、受託生産企業の法定代表者、主要責任者に協力して、次に掲げる製品の品質安全管理と製品の通過職責を負担しなければなりません。

  1. 企業の品質管理システムを確立し、組織し、実施し、かつ、品質安全管理責任を実行します;

  2. 製品の調合指図書、生産プロセス、材料供給商などの審査管理;

  3. 材料の通過管理と製品の通過;

  4. 化粧品不良反応モニタリング管理;

  5. 受託生産企業の生産活動の監督管理。

 品質安全責任者は化粧品、化学、生物、医学、薬学、食品、公共衛生または法学などの化粧品品質安全に関する専門知識と法律知識を備え、関連法律、法規、規則、強制性国家基準、技術規範を熟知し、かつ5年以上の化粧品生産或いは品質管理経験を持つべきです。

 品質安全責任者は「化粧品監督管理条例」に初めて登場しました。過去、品質安全責任者は関連専門の短期職業大学以上の学歴または相応の技術職名を持つべきという規制があります。しかし、人材不足の問題を考慮して、最終的に確定した「方法」は品質安全担当者の学歴を制限するのではなく、専門知識と仕事経験の把握をもっと重視します。

 

三、詳しいラベル管理要求

  1. 化粧品の最小販売ユニットは中国語のラベルがあるべきです。ラベルの内容は化粧品登録または届出資料の中の製品ラベル見本と一致していなければなりません;

  2. 子供用の化粧品は国家薬品監督管理局の規定に従って製品ラベルに表示しなければなりません;

  3. 化粧品登録者、届出者、受託生産企業は、製品の性状、外観形態などと食品、薬品などの製品との混同を避ける措置を講じるべきで、誤用、誤食を防止しなければなりません;

  4. 普通化粧品は特殊化粧品の効果を宣言してはいけません。

 

四、電子商取引に対する監督を強化

  1. 化粧品の電子商取引経営者はその経営活動のホームページで全面的、真実、正確に化粧品登録または届出資料と一致する化粧品ラベルなどの情報を開示しなければなりません;

  2. 化粧品電子商取引プラットフォームの経営者は、登録を申請したプラットフォーム内の化粧品経営者に実名登録(身分、住所、連絡先などの真実な情報)を行い、検査、登録、また登録書類を作成し、少なくとも6ヶ月ごとに更新しなければなりません;

  3. 無料試用、プレゼント、交換などの形式で消費者に化粧品を提供する場合、「化粧品監督管理条例」及び「弁法」に規定された化粧品経営者の義務を履行しなければなりません。

 

 「弁法」は来年1月1日から施行されます。一言でいうと、猶予期間は後5ヶ月しか残っていません。最も詳しい内容を知りたい方は、ChemLinked Cosmaeticにてご覧になってください。

洪蓮潔
Chemlinked Japan編集
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