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台湾地区 環境保護署(EPA)は部に格上げへ

 台湾地区は、気候変動など環境問題の優先順位が高まっていることに対応するため、既存の行政院環境保護署(EPA)を環境部に昇格することがわかりました。

 2011年以来、EPAを部に格上げするための取り組みが進められてきました。2012年から2018年の間、「環境資源部」の設立に関する法案が幾度にわたって立法院に提出されましたが、最終的には可決されませんでした。そして、2022年5月、台湾地区行政院は「環境資源部」というタイトルを諦めまして、新たに「環境部」として設立に関する法案である「環境部組織法(草案)」を提出しました。2023年5月9日、台湾地区立法院の第3読会で、「環境部組織法(草案)」が可決され、環境保護署(EPA)が「環境部」に昇格することが認められました。

 同法により、「環境部」の下に気候変動署、資源循環署、化学物質管理署、環境管理署および国家環境研究院という五つの部署が設置される予定です。その内、「化学物質管理署」は既存のEPAの下部組織である「毒物および化学物質局」から移行される見込みです。

 EPAは今年年内に「環境部」を発足させることを目指しています。

杜業翔(ト ギョウショウ)
法規制コンサルタント/Chemlinked Japan編集
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