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環境保護部 農薬事業者に高額罰金を

 「史上最も厳しい法律」と言われる中国「新環境保護法」は公布以来、注目が集められています。近頃、中国浙江省にある農業企業が、危険廃棄物を不法投棄したとして7千5百万元(約15億円)の罰金が科せられました。

 処罰された企業は、世界最大のグリホサート原薬及び製剤サプライヤーの一つである「浙江金帆達生化株式会社」(以下「金帆達(株)という」)です。現地報道によりますと、当該企業は2011年10月から2013年5月まで、グリホサート母液投棄に関する業務を危険廃棄物投棄資格を持っていない会社に委託し、3.5トン余りの廃液が直接に河に排出されてしまいました。

 金帆達(株)のほか、委託された会社も400万元(約8千万円)の罰金が与えられました。本事件に関わる18名の容疑者は1年4ヶ月~6年間の禁錮刑が言い渡されることになっています。これは中国浙江省で環境汚染として科せられた最大の罰金金額であり、中国最高人民法院、最高人民検察院が「環境汚染刑事案件に適用する法律に関する若干問題についての解釈」を発表以来最も深刻な環境保護に関する事件でもあります。本事件は、「中国環境事件トップ・テン」の一つとして収載されています。

 2015年上半期、環境保護に関する業務は公安局、検察院及び法院の協力で順調に進めることができました。また、社会団体もこれに大きな貢献を果たしました。今年3月、中華環境保護聯合会(All-China Environment Federation,:ACEF)は山東省にある企業に対し、大気汚染の容疑があるとして公共訴訟を提起しました。訴訟結果として約3000万元(約6億円)の罰金が与えられました。環境に関わる違法行為によるコストは益々高くなっており、関連事業者は環境保護に関する法規制の最新動向に注意を払わなければなりません。                                                                                             

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