台湾行政院労工委員会は2013年12月23日、劳安3字第1020146801号公告を発表し、国家規格CNS 15030「化学品の分類及び表示」に基づく物理・健康有害性を有する第3段階GHS優先適用物質と指定された1,020物質を公示しました。今回指定された物質及び混合物は2014年1月1日より台湾GHSに適用することになり、移行期は2014年12月31日までとなっています。
台湾のGHS優先適用物質リストは台湾行政院が主導し3回にわたって発表されました。2008年12月31日に初めてGHSが正式施行された際、「危険物・有害物の標示及び周知規則」(以下「規則」という)の適用対象は第1段階で公示された1,062物質に限られていました。その後、第2段階の優先適用物質として公示された1089物質は2011年1月7日よりGHSの実施が開始されました。現時点で、3回にわたって公示された有害物質は合計3,171物質となっています。
関連業者はMSDS、ラベル及び危険有害性周知が「規則」に基づく要求を満たしているかどうかを確認しなければなりません。有害物質の危険有害性に関する情報、例えば、中国語名称、英語名称、CAS番号、UN番号、物理化学的特性、毒性学データ、生態毒性データ、SDS、運送表示などの情報は労工委員会GHSウェブサイトで検索することができます。
労工委員会が指定した3,171物質のほかに、「規則」に基づく要求を満たす義務が課せられた有害物質は、2016年1月1日よりGHSを適用することになり、従来公示された物質と同様に移行期間は1年間となります。
現時点で施行されている「化学品の分類及び表示」体系の国家規格は下表のようになります:
危険有害性 | シリアル ナンバー | 危険有害性区分 | 規格番号 |
物理化学的危険性 | 1 | 爆発物 | |
2 | 可燃性/引火性ガス | ||
3 | エアゾール | ||
4 | 支燃性/酸化性ガス | ||
5 | 高圧ガス | ||
6 | 引火性液体 | ||
7 | 可燃性固体 | ||
8 | 自己反応性化学品 | ||
9 | 自然発火性液体 | ||
10 | 自然発火性固体 | ||
11 | 自己発熱性化学品 | ||
12 | 水反応可燃性化学品 | ||
13 | 酸化性液体 | ||
14 | 酸化性固体 | ||
15 | 有機過酸化物 | ||
16 | 金属腐食性物質 | ||
健康に対する有害性 | 17 | 急性毒性 | |
18 | 皮膚腐食性/刺激性 | ||
19 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | ||
20 | 呼吸器感作性または皮膚感作性 | ||
21 | 生殖細胞変異原性 | ||
22 | 発がん性 | ||
23 | 生殖毒性 | ||
24 | 特定標的臓器毒性(単回ばく露) | ||
25 | 特定標的臓器毒性(反復ばく露) | ||
26 | 吸引性呼吸器有害性 | ||
環境に対する有害性 | 27 | 水生環境有害性 |