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米国EPA 2020年TSCA化学品データ報告の情報を公布

 2022年5月12日、米国環境保護庁(EPA)は「有害物質規制法(TSCA)」第8条(a)に基づき、TSCAインベントリーに収録されている約8,660の既存化学物質を対象として、2020年6月1日~11月30日の間に収集された2020年化学品データ報告(CDR:Chemical Data Reporting)に関する情報を公開しました。 

 CDR規則によると、米国の製造者と輸入者は、4年ごとに商業目的で製造/輸入された対象化学物質の関連情報をEPAに報告する必要があります。これらの情報を通じて、EPAは対象化学物質の種類、量、最終用途および人に対する潜在的なばく露をより深く理解し、TSCAに基づく化学物質の優先順位付け、リスク評価やリスク管理などの関連作業を促進する可能です。

 そして、今回の情報は主に以下となります。

  • 報告対象化学物質

 2016~2019年のいずれかの1年間で下記の条件を満たしたものは、報告対象化学物質になります。

  1. 米国国内での年間製造/輸入量25,000ポンド(11,340kg)/サイト以上;

  2. 重要新規利用規則(SNUR:Significant New Use Rule)の対象となる物質の場合、米国国内での年間製造/輸入量25,00ポンド(1,134kg)/サイト以上。

 ご注意:そのうち、TSCAインベントリーでの機密状態を失った物質も含まれています。

  • 2020年CDR情報

  1. 報告対象化学物質を製造(輸入を含む)した企業および工場の関連情報;

  2. 2019年の製造(輸入を含む)情報;

  3. 2019年の加工・使用データ;

  4. 2016年から2019年までの年間製造(輸入を含む)量。

 ご注意:必要に応じて、CDR情報を提出する際は、一部のデータを機密情報としてCBI申請を行うことができます。

羅 雪純(ラ セツジュン)
ChemLinked Japan編集
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