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米国EPA TSCAインベントリーの修正に関するガイドラインを改正

 米国国内で製造・輸入・加工された既存化学物質を収録した「有害物質規制法(TSCA)インベントリー」が企業からの報告に基づき、1979年に作成され、1980年に改正されました。そして、最初のTSCAインベントリー報告が行われた結果、米国環境保護庁(EPA)は報告対象となる化学物質の多くが、報告者により非意図的に誤って記述された可能性があることを発見しました。そのため、1980年7月、EPAは誤って報告された化学物質情報の修正に関するガイドラインを公布しました。ただし、TSCAインベントリーの修正要求については、提出期限が定められませんでした。

 こういう背景に、米国環境保護庁(EPA)は、TSCAインベントリーの修正を求める1980年7月の手続きを廃止できるように段階的な取り組みを進めています。主な内容は以下となります。

  • 2022年4月26日前、1980年に公布されたガイドラインに従い、EPAはTSCAインベントリーの修正要求を受け入れ続けることになります;

  • 2022年4月26日以降、インベントリに収録されている物質の化学的特定名を変更しようとする企業は、製造前届出(PMN)または免除届出を提出する必要があるかもしれません。

羅 雪純(ラ セツジュン)
ChemLinked Japan編集
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