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中国台湾 化粧品成分リスト改定計画を発表
中国台湾は、2024年7月1日からの実施に向けて、化粧品成分リスト改定計画について各機構団体、企業単位と個人に向けて意見募集を行っています。

 2024年1月4日、中国台湾衛生福利部食品薬物管理署(TFDA)が現行の化粧品成分リスト改正計画を公表しました。改正案は2024年3月4日まで意見募集中であり、2024年7月1日に施行予定です。

背景:

 「化粧品衛生安全管理法」第5条に基づき、2024年7月1日からは、すべての「特定用途化粧品」が「一般化粧品」として規制されることとなります。この変更に合わせて、TFDAは現行の「特定用途化粧品成分リスト」を廃止し、その成分を他のリストに再配置することを提案しています。

 さらに、欧州連合、アメリカ、日本、東南アジア諸国連合および他の国々(地域)は現在、化粧品における抗菌成分に関しては独自の規制を実施していません。この事実を考慮し、現行の「化粧品における抗菌成分リスト」を廃止し、その成分を他のリストに再配置する計画です。

化粧品成分リスト改定計画:

 「特定用途化粧品成分リスト」と「化粧品における抗菌成分リスト」の廃止に伴い、これらの成分の使用に関する具体的なガイドラインは存在しません。安全な使用を継続するため、TFDAはUVフィルター用の新しいリスト(「化粧品用日焼け止め成分使用制限リスト」)の設立を提案し、UVフィルター用以外の残る成分を「化粧品成分使用制限リスト」に組み込むことを提案しています。

  1. 現時点には、「特定用途化粧品成分リスト」には、日焼け止めに使用される26種類の成分が含まれています。改正計画では、これらの26種類の成分と「化粧品成分使用制限リスト」に含まれる二酸化チタンが、新たな「化粧品用日焼け止め成分使用制限リスト」を構成するものとして提案されています。

  2. 現行の「化粧品成分使用制限リスト」は、廃止が予定されている「特定用途化粧品成分リスト」と「化粧品における抗菌成分リスト」と一部重複しています。重複する成分について、両方のリストに指定されている使用条件を「化粧品成分使用制限リスト」に統合します;残りの成分については、元の使用条件を保持したまま、「化粧品成分使用制限リスト」に追加されます;また、「化粧品成分使用制限リスト」の一部既存成分の適用製品種別も更新します。これにより、122種類の成分が追加され、31種類の既存成分が改訂され、2種類の成分が削除されることになります。

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洪蓮潔
Chemlinked Japan編集
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