中国 「使用済み化粧品原料名称リスト」の意見募集稿を公布

 2021年1月26日、中国食品薬品検定研究院(NIFDC)は「使用済み化粧品原料名称リスト(意見募集稿)」(以下、「リスト」と略称)に関する意見募集が社会に公開しました。意見提出の締切日は2021年2月18日です。

 

「使用済み化粧品原料名称リスト」

 現行の「リスト」は2015年に発表されたもので、これまでに中国国内で生産・販売されていた化粧品の中で使用されたことがある8783種類の原料を収録しています。最も重要なのは、この「リスト」が中国で生産、販売する化粧品に使用されたことがある原料の客観的な収録です。簡単に言えば、本リストは過去に使った原料を記録しただけで、リストに収載されている原料が化粧品の安全性、または安全な使用方法等に関係がありません。

 化粧品登録者、備案者は、「リスト」に記載されている原料を選択する時、中国の関連法律法規、標準、規範の関連要求に適合し、製品の品質安全責任を負わなければなりません。

 「リスト」の目的は、化粧品新原料かどうかを判断します。「リスト」に記載されない原料、すなわち化粧品の新原料と判断し、直接化粧品に使用することができません。数多くの輸入品は海外で開発販売された時、中国の「リスト」を思案していませんでした。そのため、製品はしばらく海外で発売されていたが、中国に備案する時に新原料があることを発見してしまいました。その時、中国で生産、販売するために、企業が製品の調合書を修正するし、或いは先に新原料として登録しかありません。しかし、外国企業にとっていずれにしても簡単なことではありません。

意見募集稿

 通知により、最新に発表の「リスト」は全部で8980種類の原料が記載されています。この中:

1、4つの原料は原料名が重複して削除されました。

  • アクリル酸(エステル)類/プロペン酸ドコシル/メタクリル酸ジメチコンコポリマー(ACRYLATES/BEHENYL ACRYLATE/DIMETHICONE METHACRYLATE COPOLYMER)
  • キーライム(CITRUS AURANTIFOLIA)果実の抽出物(CITRUS AURANTIFOLIA (LIME) EXTRACT)
  • レイシ(LITCHI CHINENSIS)種子の抽出物(LITCHI CHINENSIS SEED EXTRACT)
  • ローズ(ROSA)花の抽出物(ROSA RUGOSA FLOWER EXTRACT)

2、黒蟻、フタバガキ、蛇麻子など3つの原料が使われたことがなく、出所不明で削除されたのです。

3、また、50種類の原料は「化粧品使用禁止原料リスト」(意見募集稿)に収められています。例えば、酢酸ビニル(VINYL ACETATE)、4-アミノ安息香酸(PABA)、ジエチレングリコール(DIETHYLENE GLYCOL)

 これ以上、2015年版の「リスト」に収録されている8783種類に比べ、今回の意見募集稿の中に140種類の原料が追加されました。

 「化粧品監督管理条例」に基づき、登録者、備案者に化粧品と新原料の安全評価を求められます。「リスト」の改訂説明によると、化粧品原料の安全は化粧品製品の安全と密接に関係しており、完全な原料データベースは化粧品リスク評価の基礎であり、リスク評価は化粧品安全評価の重要な手段です。

 しかし、2015年版の「リスト」は使用済み化粧品原料の名称のみを明記しており、原料の使用情報などを整理しておらず、リスク評価の参考にはなりません。それゆえ、最新の「リスト」では、一部原料の過去最高使用量を初めて公表しました。

使用済み化粧品原料名称リスト(2015版)

使用済み化粧品原料名称リスト(意見募集稿)

番号

中国名称

INCI名称/英語名称

番号

中国名称

INCI名称/英語名称

シャワー類製品の過去最高使用量(%)

駐留類製品の過去最高使用量(%)

備考欄

00001

 

1-(3,4-二甲氧基苯 基)-4,4-二甲基-1,3- 戊二酮

1-(3,4-DIMETHOXYPHENYL)-4,4- DIMETHYL-1,3-PENTANEDIONE

00001

 

1-(3,4-二甲氧基苯 基)-4,4-二甲基-1,3- 戊二酮

1-(3,4-DIMETHOXYPHENYL)-4,4- DIMETHYL-1,3-PENTANEDIONE

 

 

 

00002

1,10-癸二醇

1,10-DECANEDIOL

00002

1,10-癸二醇

1,10-DECANEDIOL

0.375

0.125

 

 関連部門は、化粧品行政許可管理システムで承認された2010年から2020年3月までの特殊用途化粧品と輸入普通化粧品を選んで、製品の調合書に使用した原料の状況を整理しました。それぞれにシャワー類と駐留類によって明確に異なった原料の過去最高使用量を補足し、化粧品安全リスク評価のために技術的なサポートを提供します。

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