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中国 「食品接触用塗料及びコーティング」の御意見募集が始まる

 2023年12月11日、中国国家衛生健康委員会(NHC)は、「GB 4806.10-XXXX 食品接触用塗料及びコーティング」に関する意見公募を発表しました。現行のGB 4806.10-2010と比較して、今回の改訂案では適用範囲、原料、添加剤、理化指標など、多くの要件が主な修正対象となっています。ご意見は2024年2月10日までオンラインで提出することができます。

修正要件

詳細

適用範囲

「纸涂料及びコーティングには本基準は適用されません」という規定を削除しました。

原料

  • 安全性評価を経て明確な工程の必要性がある原料を追加し、「付属書A.1 食品接触用塗料及びコーティングの許容される基本原材料と使用要件」に記載しました。

  • 一部の基準を調整しました。例えば、クロムやビスフェノールAの制限量、およびPET中のアンチモンの移行限度などです。

添加物

添加物要件を「原料要件」の部分に移し、「食品接触用塗料及びコーティング中の添加剤の使用は、GB9685及び関連公告の規定に準拠する必要があります」と表記されました。

理化指標

  • KMnO4 の消費量と重金属の移行試験条件を調整しました。

  • 高温条件の適用範囲も、「調理器具および飲食用具」から「調理器具」に修正されました。

  • 芳香族第1級アミンの総移行について制限要件が追加されました。

移行試験

金属缶(缶体、缶蓋、引き環など)の表面コーティングが酸性食品模擬物と接触した際に生じる変形、膨れ、錆つきなどの状況について、テスト方法を最適化しました。

ラベル

食品接触用塗料やコーティングのラベルが一般的な要件を満たすだけでなく、塗料材料や基材のラベルも関連する基準を満たす必要があります。

 また、NHCは同日に他の20件の国家食品安全基準も発表しました。これらは乳製品、化学物質の検査、微生物学、毒性学、健康食品のための良好製造規範(GMP)、良好衛生規範(GHP)、および食品添加物が含まれています。詳細については、こちらのリンクからご覧いただけます。

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洪蓮潔
Chemlinked Japan編集
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