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中国浙江省 低VOCs原材料・補助材料を使用する企業に優遇策を提供へ

 2021年9月8日、中国浙江省の生態環境庁は同省の経済と情報化庁、財政庁、市場監督管理局、保険監督管理委員会浙江支局と共同で、「低揮発性有機化合物含有量の原材料・補助材料の源泉代替に関する意見(浙環発〔2021〕13号)」を公開し、低VOCs原材料・補助材料を使用する企業に対して、経営に関する一連の優遇策を打ち出しました。今年10月8日から実施する予定です。

 ここでの「低揮発性有機化合物含有量の原材料・補助材料」とは、主に下記去年に公布された塗料・インク・粘着剤における複数の中国国家標準(GB)の中に定められた基準に満たした製品のことを指します。

 条件を満たした企業に対して、当局は一連の優遇策を提供する予定です。具体的には、企業の資金調達における利便性と金利の優遇から、事業者財産保険などの保険費用の値下げ、クリーンマークなどの取得のサポート、政府調達の優先対象、一部のVOCs末端処理施設の免除、条件付きで固体廃棄物を一般類に見なされるなど多岐にわたります。

 一方、関係法規制により、低VOCs原材料・補助材料の使用が義務付けられている企業は今回の優遇策に適用することができません。

 隣の江蘇省も似たような優遇策を発表しているということです。

杜業翔(ト ギョウショウ)
法規制コンサルタント/Chemlinked Japan編集
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