中国環境保護部((MEP)、国家質量監督検験検疫総局は近頃、「石油製錬工業汚染物排出標準」(GB 31570-2015)を公布し、石油製錬企業が排出する水質汚染物質及び大気汚染物質について、更に厳しい要求を出しています。

　本標準は石油製錬工業における水質汚染物質及び大気汚染物質の管理に対する基本的な基準となり、地方政府はそのその基準を元にしてより詳しい標準を定めることができます。

　下記3件の規格は本標準の公布と共に代替されることになります：

• 「汚水総合排出標準」（GB 8978-1996）

• 「大気汚染物総合排出標準」（GB 16297-1996）

• 「工業用炉大気汚染物排出標準」（GB 9078-1996）

　本標準は下記25項の水質汚染物物質の排出閾値を定めています：

1.  pH值

2. 浮遊物質

3. 化学的酸素要求量(Chemical Oxygen Demand:COD,)

4. 五日間の生物化学的酸素要求量(Biochemical oxygen demand:BOD)

5. アンモニア性窒素(Nitrogen in ammonia

6. 全窒素(Total nitrogen)

7. 全リン(Total Phosphorus)

8. 全有機炭素(Total Organic Carbon: TOC)

9. 石油

10. 硫化物

11. 揮発性フェノール

12. 全バナジウム

13. ベンゼン

14. メチルベンゼン

15. ｏ－キシレン

16. ｍ－キシレン间

17. Ｐ－キシレン

18. エチルベンゼン

19. 全シアン

20. ベンツピレン

21. 全鉛

22. 全ヒ素

23. 全ニッケル

24. 総水銀

25. アルキル水銀

　また、下記12項の大気汚染物質の排出閾値も定められています：

1. 粒子状物質(PM)

2. ニッケル及びその化合物

3. 二酸化硫黄

4. 一酸化窒素

5. 硫酸ミスト

6. 塩化水素

7. アスファルトヒューム

8. ベンツピレン

9. ベンゼン

10. メチルベンゼン

11. キシレン

12. 非メタン炭化水素

　新設企業は2015年７月１日、既存企業は２０１７年７月１日から本標準に従って水質汚染物質及び大気汚染物質の排出を管理しなければなりません。