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中国 化粧品における5つの新規試験方法を追加

 2019年3月22日、中国薬品監督管理局(NMPA)は「化粧品中の遊離ホルムアルデヒドの試験などの9つの試験方法を化粧品安全技術規範に取り入れることに関する通知」(2019年第12号)を公布しました。通知により、「化粧品安全技術規範(2015年版)」には、5つの新規試験方法と4つの改訂試験方法を取り入れます。そして、2019年1月1日から、化粧品の登録、備案と監督検査に関連する検測は、これら9つの試験方法を採用しなければなりません。

 9つの試験方法の詳細は以下のとおりです。

No. 種類 新規/改訂の内容 試験方法 備案
1 新規試験方法 第四章 物理的及び化学的試験方法。4.防腐剤。4.12.遊離ホルムアルデヒド 遊離ホルムアルデヒド試験方法 この試験方法は、化粧水、クリーム、ローションとゲル化粧品中の遊離ホルムアルデヒドの含有量の測定に適用する
2 第六章 毒理学試験方法。21.化粧品用原材料体外ウサギ角膜由来株化細胞を用いた短時間暴露法(STE法) 化粧品用原材料体外ウサギ角膜由来株化細胞を用いた短時間暴露法(STE法) この試験方法は、化粧品用化学原料の眼刺激性の測定に適用する
3 第六章 毒理学試験方法。22.皮膚感作性試験:局所リンパ節試験:DA 皮膚感作性試験:局所リンパ節試験:DA この試験方法は、化粧品用化学原料の皮膚感作性の測定に適用する
4 第六章 毒理学試験方法。23.皮膚感作性試験:局所リンパ節試験:BrdU-ELISA 皮膚感作性試験:局所リンパ節試験:BrdU-ELISA この試験方法は、化粧品用化学原料の皮膚感作性の測定に適用する
5 第六章 毒理学試験方法。24.化粧品用原材料体外皮膚感作性試験ペプチド結合性試験(DPRA) 化粧品用原材料体外皮膚感作性試験ペプチド結合性試験(DPRA) この試験方法は、単一成分の化粧品用化学原料(定量構成の物質であり、主要成分は80%(W / W)以上)、又は構成成分が明確の多成分(定量構成の物質であり、そしてその内に含有量10%以上80%未満の成分は1つ以上がある)化粧品用原料の潜在的アレルギー性の評価に適用する
6 既存試験に対する改訂 第四章 物理的及び化学的試験方法。2.化粧品に配合が禁止されている成分の試験方法。2.14.カンタリジンとクロルメチン 化粧品中のカンタリジンとクロルメチンの検測方法 この試験方法は、液体、クリームおよびローションなどの化粧品中のクロルメチンおよびカンタリジンの含有量の測定に適用する。
7 第四章 物理的及び化学的試験方法。3.化粧品に配合が制限されている成分の試験方法。3.1.アルファヒドロキシ酸 化粧品中の10種類のアルファヒドロキシ酸の検測方法 ・この試験方法は、化粧水、クリーム、ローションなどの化粧品中のアルファヒドロキシ酸の含有量の測定に適用する
・本方法でいうアルファヒドロキシ酸としては、グルクロン酸、酒石酸、グリコール酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、2-ヒドロキシ酪酸、マンデル酸、ジフェニルグリコール酸、ヒドロキシオクタン酸が挙げられる
8 第六章 毒理学試験方法。8.細菌復帰突然変異試験。 細菌復帰突然変異試験 この試験方法は、化粧品原料および製品中の遺伝子変異の検測に適用にする
9 第六章 毒理学試験方法。16.催
奇形性試験
催奇形性試験 この試験方法は、化粧品原料の催奇形性作用の検測に適用する
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