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中国 「化学品物理的危険性試験ガイドライン」が公布


 中国国家安全生産監督管理総局は2014年6月16日、「化学品物理的危険性試験ガイドライン」(以下「ガイドライン」を発表)を公布しました。本ガイドラインは、安全生産監督管理総局第60号令「化学品物理的危険性鑑定・分類管理弁法」の重要な補足書類であり、評価機関が化学物質について物理的危険性を評価するための重要な根拠となります。

 「第60号令」によりますと、危険性が明らかになっていない化学物質については、資格を有する評価機関が関連国家標準に基づき物理的危険性評価を行なわなければなりません。

 本ガイドラインは国連「危険物輸送に関する勧告 試験方法及び判定基準のマニュアル」第5版(UN Recommendations on the Transport of Dangerous Goods -- Manual of Tests and Criteria 5th revised edition、以下「MTS」という)に基づき制定されたものです。「MTS」は一部の物理的危険性試験について複数の代替測定方法を提供していますが、その中の一つを推薦方法として指定しています。本ガイドラインは国連が推薦する試験方法のみを収載しており、その他の方法については同等と見なすことができます。一方、引火性液体及び酸化性に関する試験方法に関しては、関連国家標準が定めているため、本ガイドラインでは収録されていません。

 化学物質に対してどんな試験を行うか、また、試験結果と分類はどんな関係になっているかは、本ガイドラインのほか、GHSに関する国家標準(GB 30000.2-2013~ GB 30000.17-2013)を参考にして判断する必要があります。

蒸気圧、自然発火温度、融点等に関わる試験項目は、国家標準、工業規格を優先に参考とし、それに関係する国家標準や工業規格がない場合、国際的な標準または先進国が公布した基準に従い試験を行うこととされています。

 
欧陽結清
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