ニュース
中国 2020年12月の輸入拒否食品、化粧品リストを発表

 2021年1月20日、中国海関総署は、安全衛生項目には不合格が検出されたため、12月に輸入拒否された化粧品と食品のリストを発表しました。

 

化粧品:

 12月に拒否された輸入化粧品は15件があり、全部スキンケアとヘアケア類の化粧品です。拒否理由は以下となります。

  1. 要求通りに証明書又は合格証明材料を提供していない(6件);

  2. 表示が不合格(8件);

  3. メチルクロロイソチアゾリノン(MCI)を限度量以上に使用する(1件);

 また、リストには、日本から輸入された化粧品である石鹸については、一件のみが記録されています。この石鹼の輸入を許可していない理由は「要求通りに証明書又は合格証明材料を提供していない」です。

 

食品:

 輸入拒否食品リストには36の国/地域からの144件食品が記載されています。上位五つのは台湾地域の23件、ベトナムの22件、カザフスタンの13件、フランスと日本同じの10件です。

 リストにより、今回輸入を許可されなかった最も打撃を受けた食品は水産物類であり、全体の約4分の1を占めています。それに、日本から輸入拒否された18368.45kgの食品の中で、水産物も15300㎏を占めています。

 また、拒否理由には、最大の問題は要求通りに証明書又は合格証明材料を提供していなかったことで、全体の約16%を占めています。その次、「検査検疫許可証を得てない」の理由は約9%を占め、「食品添加物としてのリン酸塩を限度量以上に使用する」の原因も約8%を占めています。

 ご注意することは、12月に輸入を許可されなかった水産物の37%は、食品添加物のリン酸塩の過剰使用によるものです。

 

 なお、リストに記載されている輸入拒否の化粧品・食品は、すべて積戻し又は廃棄処理されました。

洪蓮潔
Chemlinked Japan編集
フォロー
本サイトは情報提供のみを目的としており、掲載内容の運用結果についてREACH24Hおよび著者は一切の責任を負いません。また、当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
お勧めのコンテンツ