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ベトナム 化学兵器禁止条約の実施に関する新しい政令を発表

 2024年3月27日、ベトナム商工省(MOIT)は、「化学兵器の開発、生産、貯蔵及び使用の禁止並びに廃棄に関する条約の実施に関する政令第33/2024/ND-CP」を公布しました。この政令は2024年5月19日に発効し、現行の政令38/2014/ND-CPを置き換える予定です。

 ベトナムは「政令No.38/2014/ND-CP」と通じて、化学兵器禁止条約(CWC)の国内適用を実現してきました。政令が制定された当初から10年間の間に、CWCの規定に基づく化学兵器の禁止に大きな成果が遂げられました。一方、経済や社会条件の変化に伴い、実施の過程で明らかになった制限や問題点があり、政令の改正により対処する必要性が浮かび上がりました。

 こういう中、政令33/2024/ND-CPが策定されました。また、適切に実施されることを圧倒しするため、当局関連部署および企業が参加する新規定の内容を紹介する会議も開催されました。

新政令は基本的に政令38/2014/ND-CPの規定を継承しており、主な改正点は以下の通りです:

  • スケジュール2およびスケジュール3の化学物質について、輸入および輸出ライセンスの免除規定を補足。免除の閾値は1%(条約に従って申告しなければならない最低閾値);

  • 組織や個人が商業目的でスケジュール化学物質を輸入・輸出する場合、輸入・輸出手続きを行う前に許可を得る必要があるという規定を補足;

  • 前年のスケジュール化学物質の活動と翌年の計画の年次報告の統一期限を2月15日に調整;

  • 「国家化学物質データベース」を通じてスケジュール化学物質、DOC、DOC-PSF化学物質の報告書テンプレートを補足;

  • スケジュール化学物質、DOC、DOC-PSF化学物質を生産、販売、使用、保管している施設の検査と調査を強化し、施設内のCWC規定の普及と訓練を支援するための規定を補足。

ベトナム語の原文はこちらからご確認することができます。

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杜業翔(ト ギョウショウ)
法規制コンサルタント/Chemlinked Japan編集
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