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フィリピン PICCSの2022・23年更新案を公表

 2023年11月、フィリピン環境天然資源省(DENR)の下部組織である環境管理局(EMB)は、2022年と2023年のPICCS(フィリピン既存物質インベントリー)の更新に関する草案を公表しました。今回は合計162の化学物質がPICCSに追加される予定です。これにより、PICCSに掲載されている化学物質の数を現在の22,277から22,439に拡大する見込みです。草案に対する意見はrecordsco@emb.gov.phに提出することができます。

 PICCSは、フィリピン国内で使用、販売、流通、輸入、加工、製造、貯蔵、輸出、処理、輸送されるすべての既存化学品および化学物質のリストです。1995 年に EMB によって最初に公開され、その後 2000 年、2002 年、2005 年、2008 年、2011 年、2013 年、2015 年、2017 年、2020年、2021年に複数に渡って更新されてきました。

 PICCSを更新する際に、製造・輸入前届出(PMPIN)の適合証明書が発行された非CBI申請の新規化学物質が対象となります。PICCSの最新版は、PICCS 2017に加え、EMB通達2020-007およびEMB通達2021-08が含まれています。

 PICCSに収載されている化学物質の場合、優先化学物質リスト(PCL)または化学物質管理令(CCO)でさらに規制されていなければ、市場アクセス制限なしにフィリピンに輸出することができます。


杜業翔(ト ギョウショウ)
法規制コンサルタント/Chemlinked Japan編集
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