米国 20/20、TSCAはこれからのリスク評価対象物質を確定
既存化学物質のリスク評価に関して、EUの「REACH規則」や、日本の「化審法」と異なり、米国の「TSCA(Toxic Substances Control Act)」は独自のアプローチを取っています。簡単に言うと、まず当局(EPA)がスクリーニングを行い、リスク評価の対象物質を確定します。その後、EPAは対象物質を取り扱っている企業(米国国内の製造/輸入者)から試験データを獲得するための費用を集め、リスク評価を実施します。そのため、一旦自社の物質がリスク評価の対象物質として選ばれた場合、企業は膨大な試験費用を負担することになります。