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GB/T 30512-2014改正、パブリックコメント募集は来年になる見込み

 「自動車使用禁止物質要求(GB/T 30512-2014)」の改正は、2018年に計画が正式に承認されてから、2021年に一度草案がまとめられました。しかし、この草案は、実際の管理部門である「工業と情報化部(MIIT)」から一部の見直しが求められ、現在でもまだ定着していないということです。

 2021年10月15日、「上海沐睿环境有限公司」が主催したウェブセミナーで、全国自動車標準化技術委員会の張銅柱氏はGB/T 30512-2014改正に関する最新情報を参加者に共有しました。

 強制性国家標準に変わる予定ですので、企業様が特に関心しているポイントの一つは実施のスケジュールだと思います。本サイト前の記事にも紹介したことがありますが、どうやら変化がありますので、本記事で説明させていただきます。

 下の表が示しているように、実施の猶予期間は自動車のタイプにより分けられています。ドライバーも含め、座席が九つ以内の乗用車であるM1類車両は、新規申請の場合は猶予期間がありません。一方、L類(バイク)などは、許可取得済みの場合、最大に八十五か月間の猶予期間があります。

 自動車型式認証:新規申請(GB 30512改正版の実施日時点)自動車型式認証:許可取得済み(GB 30512改正版の実施日時点))
M1類車両その日から適用十三か月後から適用
N1類車両二十五か月後から適用四十九か月後から適用
M2、M3、N2、N3、L類車両四十九か月後から適用八十五か月後から適用

 もちろん、前述したように、草案はまだ定着していないため、ここでの情報は今後変化する可能性もあります。また、GB/T 30512-2014改正版の正式公布から実施日まで少なくても一年間があるとみられています。張氏の話によれば、早ければ来年にパブリックコメント募集を行い、その年末に正式に公布することを目標としています。

 自動車は何万点の部品からできおり、膨大なサプライチェーンを動かしてからようやく作れる人の命に関わる工業製品です。そのため、一つの部品の細部の変更でも、時に何か月の時間がかかります。今回のGB/T 30512-2014改正はまだ意見募集案も公開されていませんが、自動車業界は決して待つことに留まることができません。積極的に情報収集し、早めに手を打つべつだと思います。次回の記事から、GB/T 30512-2014改正の内容に関して、最新の情報を皆様にご紹介いたします。

杜業翔(ト ギョウショウ)
法規制コンサルタント/Chemlinked Japan編集
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