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GB 自動車使用禁止物質 「推奨」から「強制」へ

 4月28日、中国工業と情報化部(MIIT)が「『自動車使用禁止物質要求』など6つの強制性国家標準の改訂計画(意見募集案)」を公布し、2017年5月28日までパブリックコメント募集をしています。意見を提出する場合は、所定の書式で内容を記入し、KJBZ@miit.gov.cnまでメールを送信することができます。(メールのテーマは必ず「标准立项公示反馈」となる必要があります。)

 公布された情報によると、強制性国家標準「自動車使用禁止物質要求」の改訂を担当するのは中国本土の自動車大手「奇瑞汽車(きずいきしゃ)」と中国自動車技術研究センターで、2020年まで完了する予定です。改訂の対象は2014年6月から実施された推奨性国家標準「自動車使用禁止物質要求(GB/T 30512-2014)」です。

 「自動車使用禁止物質要求(GB/T 30512-2014)」は「禁止」という言葉を使いながら、推奨性の国家標準(GB/T)です。つまり、このGBを遵守するかどうかは基本として企業の自主的な判断に任せています。禁止された物質は①鉛とその化合物・②水銀とその化合物・③カドミウムとその化合物・④六価クロム・⑤ポリ臭化ビフェニル (PBB) ・⑥ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)という6つの物質で、適用の範囲は中国国境内に使われる自動車とその部品となります。そして、安全や、生産プロセス上の理由で、免除を受けるケースもあります。

 「クリーン製造」が提唱されている現在の中国製造業を背景に、多くの専門家はGB/T 30512-2014の強制化を訴えてきました。そういう流れの中、今回の改訂が出ました。推奨から強制への変化はもちろん、他に何か修正があるのか、企業が必要の対応はなんですか、今後引続き関心を集めていくでしょう。

杜 業翔
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