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中国 HCFCs代替品推奨リストが発表、2025年までに67.5%削減へ

 2025年までにハイドロクロロフルオロカーボン類(HCFCs)の消費量を平均値の67.5%削減する目標を達成するため、2023年6月12日、中国生態環境部(MEE)は2021年の意見募集を基に、工業と情報化部(MIIT)と共同で「中国オゾン層破壊物質代替品推薦名録」(以下、「名録」という)を正式に発表しました。

 中国は1991年に「モントリオール議定書」の締約国となって以来、「中国オゾン層破壊物質代替品推薦名録(第一組)」を2004年に公布し、2007年に一度改正しました。これにより、クロロフルオロカーボン (CFC)・ハロン・臭化メチル・メチルクロロホルムという4つのオゾン層破壊物質(ODS)の生産と消費については最終的に廃止されました。

 現時点で、ODSとして最後の淘汰対象になるHCFCsは廃止及び代替が進められています。中国で生産・使用されているHCFCsは5種類あり、そのうちHCFC-22、HCFC-141bとHCFC-142bが国内全生産量の99%を占めています。今回の名録はルームエアコン・ヒートポンプ給湯機・産業及び業務用冷凍機・発泡剤などの産業を対象に、これら3種類のHCFCsの代替品として7種類の冷媒、7種類の発泡剤および9種類の洗浄剤(合計23種類)を推奨しています。

 本名録の詳細(日本語版)はこちらをご参照ください

羅 雪純(ラ セツジュン)
ChemLinked Japan編集
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