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ベトナム 新環境保護法施行

 ベトナムは2015年1月1日に新環境保護法を施行しました。新環境保護法はベトナムの工業成長及びグリーン経済成長、気候変動、環境維持などを含む各分野のためにフレームワークを提供するほか、ベトナムが結んでいる国際公約での環境保護に関わる承諾の実現にも貢献しています。

 ベトナムの旧環境保護法は2005年に公布され、ベトナムの環境汚染防止・改善に大きな貢献をしていました。しかし、施行の中で、経済成長に伴う新たなニーズを満たせず、危険廃棄物管理、農薬、有毒物質の排出及び処置、環境突発事件等についての対応が不足しているなどの問題が次々と浮上してきました。その不足を埋めるため、ベトナム政府は2014年に新環境保護法を公布し、それに関わる下位法、指南及びその他の補足文書を順次に制定・改善することによってより整備な環境保護モニタリングシステムと効率的な解決策を図ることとしています。

 旧環境保護法と比較し、2014年版新環境保護法は化学物質管理について下記要求を追加しました:

  • 環境保護基準未達成の化学物質は輸入禁止;

  • 環境に被害を及ぼす化学物質の製造及び使用について、化学物質排出届出を行い、化学物質排出による環境に対する影響を報告、開示しなければならない;劇毒、耐久性、高蓄積性または難分解性を有する化学物質に関しては、管理台帳を作り、厳格にモニタリング・管理を行い、その製造・使用を最大限に減少し、最終的に製造・使用を止める;ベトナム天然資源環境省(MONRE)は関連化学物質目録の制定及び行政事務の管理を主管する;

  • 実験室、研究機関などは環境、技術的法規制に基づき見本や使用後の化学試剤を処置、分析しなければならない;

  • 化学品倉庫を建てるにあたり、周辺の地下水が汚染されないよう確保すること;特に有毒化学物質の地下への浸透を防止しなければならない;

  • 水環境、海洋と島などで使われる化学物質について、厳格に制限するほか、廃棄物管理に関わる法規制に従って使用後の化学物質を回収、処置しなければならない;

  • ダイオキシン、農薬及びその他の危険物質によって汚染された土地に対して調査、評価、判定、整頓を行わなければならない。

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