ニュース
タイ|アルコールベースの手指消毒剤の濃度基準と偏差限度の見直し予定

 2024年2月2日、タイはWTOに対して2つの草案文書を通知しました。ポイントは、アルコールベースの手指消毒剤におけるアルコールの濃度基準と偏差限度を見直すことです。これにより、アルコールベースの手指消毒剤へのアクセス制限を緩和し、現行の規制フレームワークを改善することを目指しています。現在、貿易相手からのコメントを受け付けており、60日間の期間を設けています。

現行要件:

 アルコールを含む手指消毒のための化粧品は、水を使わずに手を清潔にすることを目的としており、エタノール、イソプロパノール、n-プロパノール、またはそれらを混合したものの濃度が体積で70%未満の場合、製造、輸入、販売が禁止されています。

草案要件:

  1. 「アルコール」とは、手指消毒のためのアルコールを含む化粧品において「有効成分」として規定されるエチルアルコール(エタノール)、イソプロピルアルコール(イソプロパノール)、およびn‐プロピルアルコール(n-プロパノール)を指します。

  2. 水を使わずに手を清潔にするための目的で、エタノール、イソプロパノール、n-プロパノール、またはそれらを混合した濃度が体積で70%未満または重量で65%未満の化粧品は、製造、輸入、販売が禁止されています。

  3. 手指消毒のためのアルコールを含む化粧品におけるアルコールの偏差限度の基準は、15%以上18%以下であると定められています。

 ChemLinkedは、専門の技術チームを備えて、化学品のみならず世界各国の食品、化粧品規制のある国および地域での規制コンサルティング業務もご提供しております。また、お客様のビジネスに合わせたカスタマイズされた専門的な規制レポートも提供可能です。食品・化粧品業界での規制に関するお悩みやご質問がある場合は、ぜひrose@chemlinked.comまでお気軽にお問い合わせください。

洪蓮潔
Chemlinked Japan編集
フォロー
本サイトは情報提供のみを目的としており、掲載内容の運用結果についてREACH24Hおよび著者は一切の責任を負いません。また、当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
お勧めのコンテンツ