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シンガポール | 乳児用粉ミルクへの添加剤使用規定見直しの食品法改正案を提案
シンガポールは、乳児用粉ミルクへの3'-シアリルラクトースナトリウム塩、6'-シアリルラクトースナトリウム塩、および3-フコシルラクトースの添加許可を提案し、さらにスクラロース(許可された甘味料)の使用範囲を大豆ベースの飲料に拡大することを提案しています。

 2024年初、シンガポール食品局(SFA)は「食品(修正)規制2024」を発表しました。主な改正内容は、乳児用粉ミルクに新たな成分の使用を認めて、許可された食品添加剤の使用範囲を拡大するもので、2024年第2四半期に発効予定です。ご意見は2024331日までにtoh_kian_han@sfa.gov.sg宛てに提出できます。

主な改正内容

成分規制:

 修正案により、SFAは乳児用粉ミルクに3つの新しい成分の添加を許可します。それ以外にも、2つの成分の最大許容量を増やすことを目指しています。詳細は以下の通りです。

成分

食品種類

最大許容量

備考

3'-シアリルラクトースナトリウム塩

6か月以下の乳児向けの乳児用粉ミルク

20 mg/100 ml

新成分

6か月を超えて12か月以下の乳児向けの乳児用粉ミルク

15 mg/100 ml

6'-シアリルラクトースナトリウム塩

6か月以下の乳児向けの乳児用粉ミルク

40 mg/100 ml

6か月を超えて12か月以下の乳児向けの乳児用粉ミルク

30 mg/100 ml

3-フコシルラクトース

乳児用粉ミルク

44 mg/100 ml

2'-フコシルラクトース

乳児用粉ミルク

120mg/100ml

~

240mg/100ml

修正

成分

Lactose-N-tetraose (LNT)

6か月を超えて12か月以下の乳児向けの乳児用粉ミルク

60 mg/100 ml

~

80mg/100 ml

使用範囲を拡大する食品添加剤

 許可された食品添加剤の使用範囲を以下のように拡大することを提案しています。

  • L-テアニンの使用範囲を塩の代替品に拡大し、最大許容量は15,000 ppmとします。

  • 許可された甘味料であるスクラロースの使用範囲を大豆ベースの飲料に拡大し、最大許容量は400 ppmとします。

 ChemLinkedは、専門の技術チームを備えて、化学品のみならず世界各国の食品、化粧品規制のある国および地域での規制コンサルティング業務もご提供しております。また、お客様のビジネスに合わせたカスタマイズされた専門的な規制レポートも提供可能です。食品・化粧品業界での規制に関するお悩みやご質問がある場合は、ぜひrose@chemlinked.comまでお気軽にお問い合わせください。

洪蓮潔
Chemlinked Japan編集
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