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中国 炭素排出権取引市場を含む全国統一市場の建設の加速に関する意見を公表

 2022年4月10日、中国国務院が「全国統一市場の建設の加速に関する意見」(以下、「意見」という)を公布しました。本意見は統一される市場システムと市場規則の確立の加速、および商品要素・資源のより広い範囲に及ぶ円滑な流通を目指しています。 

 そして、主な内容は以下のとおりです。

1.全国で統一的なエネルギー市場を構築;

  • エネルギーの安全供給を確保することを前提に、CO2排出のピークアウトおよびカーボンニュートラルの達成目標を実現し、全国エネルギー市場の建設を秩序的に推進すること;

  • 石油・ガス先物に関するシステムを整備し、石油・ガス取引センターの建設を標準化すること;

  • 石油・ガスパイプラインネットワーク間の相互接続、および様々な市場主体が公平に利用できることを促進すること;

  • 天然ガスの市場化改革を着実に推進し、統一的な天然ガス計量・価格システムの構築を加速すること;

  • 多階層・統一の電力市場体系を整備し、全国電力取引センターの建設を適時に促進すること;

  • 全国石炭取引センターの役割を果たし、全国で統一的な石炭取引市場の改善を推進すること。

2.全国で統一的な生態環境市場を開拓。

  • 公共資源取引プラットフォームに依存し、全国統一の炭素排出権と水利権の取引市場を築き上げるとともに、統一的かつ標準的な業界基準と取引監督メカニズムを実施すること;

  • 汚染物質排出権とエネルギー利用権の市場志向型取引を進める他、初期段階における配布、有償利用、市場取引、紛争解決やサポートサービスなどのシステムの構築を検討すること;

  • グリーン製品認証・表示体系の構築、およびグリーン生産・消費を推進すること。

羅 雪純(ラ セツジュン)
ChemLinked Japan編集
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