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中国 4月1日から発効、「作業場における職業曝露制限値 第1部分:化学的有害因子(GBZ 2.1-2019)」

 中国国家衛生健康委員会(NHC)が去年8月末に公布した強制性国家職業衛生規格「作業場における職業曝露制限値 第1部分:化学的有害因子(GBZ 2.1-2019)」は2020年4月1日から現行のGBZ 2.1-2007の代わりに発効する予定です。

 「作業場における職業曝露制限値(GBZ 2)」は中国労働安全衛生分野における重要な規格の一つであり、化学的有害因子(GBZ 2.1)と物理因子(GBZ 2.2)という二つの部分に分けられています。今回発効する予定のGBZ 2.1-2019は2007年以来12年ぶりの改正となります。

 GBZ 2.1-2019は本文と二つの付録からできています。本文には、「表1.作業場空気中化学的有害因子の職業曝露制限値」、「表2.作業場空気中粉塵の職業暴露制限値」、「表3.作業場空気中生物的因子の職業曝露制限値」、「表4.生物モニタリング指標と職業接触生物制限値」が載せられており、対象化学物質に関する職業曝露制限値(Occupational Exposure Limit,OEL)などを計算する際の指標が記載されています。例えば「表1.作業場空気中化学的有害因子の職業曝露制限値」の一部抜粋は以下となります。

連番中文名英文名CAS番号

OELs mg/m3

臨界不良健康影響備考
MACPC-TWAPC-STEL
1安妥ANTU86-88-4-0.3-甲状腺效应;恶心(甲状腺影響;吐き気)-
2Ammonia7664-41-7-2030眼和上呼吸道刺激(眼と上気道刺激)-
32-氨基吡啶2-Aminopyridine504-29-0-2-中枢神经系统损伤;皮肤、黏膜刺激(中枢神経損傷、皮膚、粘膜刺激)
...        

 GBZ 2.1-2007と比べ、GBZ 2.1-2019は28種の化学有害因子の職業曝露制限値を追加し、8種類の化学物質の中文或いは英文名及び8種類の物質のCAS番号を修正しました。前述した「表4.生物モニタリング指標と職業接触生物制限値」も今回新設されたものです。その他にもいくつかの修正箇所がありますので、詳しくはこちらの原文をご確認ください。

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