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在中日系企業のニースに沿ったコンプライアンス情報をご提供ーーー2021年化学品法規制セミナー【上海】

 2021年6月17日、REACH24H社が主催する「在中日系企業向け---2021年化学品法規制最新情報セミナー(上海)」は上海市内のラマダプラザシャンハイツァオフージンホテルで開かれました。


 今回のセミナーでは、新規化学物質の環境管理と危険化学物質の輸出入規制に焦点を当て、規制の現状、ポリマーの対応、登録後の義務、輸出入の通関手続きなどについて説明しました。セミナーの内容は、在中日系企業様のニーズに合わせて「カスタマイズ」されており、中国の化学品市場に進出する際に最も関心する部分にフォーカスしました。

 

新化学物質環境管理登記弁法

 2021年1月1日、《新化学物質環境管理登記弁法》(生態環境部令第12号)が正式に施行されました。 従来7号令と比べ、12号令は環境リスクにさらに焦点を当て、新規化学物質の環境管理登録の申請に関する各要件を最適化し、登録基準を見直した上、中間・後期監督管理及び新危険有害性情報の追跡管理を強化しました。また、12号令に基づき、生態環境部(MEE)は「新化学物質環境管理登記指南」を改訂し、申請者のコンプライアンス対応をサポートしています。

 セミナーでは、REACH24HのMs.鄭雲肖は12号令の主な変化を元に、登記範囲・登記種類/要件及び登記後の義務を一通り説明しましました。さらに新規化学物質管理の関する近年の動向を来場者に共有しました。

REACH24Hのアドバイス:

 従来の7号令と比べ、12号令は登記の種類を大幅に調整しました。企業もそれに応じて、登記戦略を見直し、事前に準備を整える必要があります。また、12号令は中間・後期監督管理及び新危険有害性情報の追跡管理を強化したため、登記・備案が完了したとしても、企業の義務が完了したわけではありません。企業は登記の種類及びサプライチェーンにおける位置に基づき、新規化学物質の情報伝達、首回活動報告、年次報告、新危険有害性情報や環境リスクの追跡、情報開示やデータ保持などの登録後の義務を適時に完了する必要があります。

 

危険化学品輸出入政策

 今年に入って、世界的な経済・貿易情勢の変化の影響を受け、中国の対外貿易パターンは継続的に調整されています。その内、税関が化学品、特に危険化学品に対する管理要件は日系企業を始めとする海外企業から注目を集めています。

 今回のセミナーで、REACH24HのMs.南愛斌は中国危険化学品輸出入法規制の変化/対応、危険化学品輸入貿易のコンプライアンス対応、危険化学品/特殊化学品の市場参入という三つのポイントを中心に、化学品の識別を初め、輸出入法規制の要件と監督管理の現状及び「長江流域で運輸禁止危険化学品」、「易制毒化学品6品目追加」、「税関が重点的に確認するSDS/ラベルと危険品包装」など最近企業が特に関するするテーマを取り上げ、来場者に自分の見解をシェアしました。

REACH24Hのアドバイス:

1.製品が中国に輸入する前に、製品内に含まれる化学品が中国の各種の監督管理対象名録に収録されているかどうかを確認し、事前にコンプライアンス対応をしておくこと;
2.貿易を順調にするため、中国の各種の監督管理対象名録の変動をフォローし、変化に伴い法規制対応の義務を果たすこと。

杜業翔(ト ギョウショウ)
法規制コンサルタント/Chemlinked Japan編集
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