ニュース
玩具に使用されるフタル酸エステルに関する初めての国際標準が正式公布

概要
 玩具に使用されるフタル酸エステルに関わる初めての国際標準は2014年8月15日、正式公表されました。中国は当該ISO標準の制定に多大な貢献をしており、今後も引き続き率先して本標準の改正を行うと可能性があります。

 8月15日、ISO 8124-6:2014「玩具の安全性-第6部:玩具及び子供用製品に含まれる一部のフタル酸エステル」は正式に公表されました。該当標準は中国が率先して制定した初めての玩具安全に関わる国際標準で、玩具安全性分野において大きな進展があったことを示しています。

 ISO 8124-6はビニール、繊維製品、塗料等の材料を用いた各種の玩具及びその他の児童製品に適用されます。当該標準は上記製品含まれる「フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ブチルベンジル(BBP)、フタル酸ビス(DEHP)、フタル酸ジノルマルオクチル(DNOP)、フタル酸ジイソデシル(DIDP)」を含む指定されるフタル酸エステルの含有量の測定方法を定めています。検証結果によりますと、この測定方法は一般なポリ塩化ビニール(PVC)のほか、ポリウレタン(PU)や一部の代表的な塗料にも適用されます。他のフタル酸エステル及びその他の材料に適用されるかどうかは、引続き検討する必要があります。

 使用者の健康に実質的影響をもたらさないと保証することを前提として、玩具の企業にコンプライアンスによる負担を軽減させるため、本標準は含有量が規定値より大幅に下回る製品について、一部の試験を免除することとしています。更に、測定によるコストを削減するため、標準は新たなスクリーニング試験方法を作り、それに関する適用条件、計算方法、判断、報告書仕様を定めました。

 本標準の制定で中国は大きな貢献をしたため、国際玩具安全技術委員会(ISO/TC181)は中国を指名し、先頭に立って引き続き次の段階の改正に進ませる可能性があります。次の標準制定周期における主要の任務はフタル酸エステルの種類、制限、玩具材料の種類及び測定方法等の技術的内容を改正し、異なる国家にによるニーズを満たすことです。

欧陽結清
フォロー
本サイトは情報提供のみを目的としており、掲載内容の運用結果についてREACH24Hおよび著者は一切の責任を負いません。また、当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
お勧めのコンテンツ