トルコKKDIK規則（通称、トルコREACH）によると、トルコで年間1トン以上の化学物質（物質そのもの、混合物中の物質又は成形品から意図的放出された物質）を製造または輸入する者は、2023年12月31日までに正式登録を完了しなければなりません。登録手続き上の問題に対処しやくなるため、トルコ環境・都市企画・気候変動省（MoEUCC）はは2023年2月に特定のKKDIK登録要件を変更しました（CL-JP記事をご参照）。今のところ、KKDIKの本登録期限は延長しない可能性を示唆しています。つまり、この期限前に登録手続き未完了となった場合、法的な責任や罰金は課せられる可能性があります。

　トルコにおいて、化学品登録ツール（KKS）を通じた物質の登録はKKDIK規則に基づき、予備登録（Pre-registration）および本登録（Registration）という二つの段階に分けられています。2020年12月31日前に予備登録された標準物質（＊）は約30,000種類になっています。今まで、これらの物質のうち、2,780物質について先導登録者が選定され、1,200物質について本登録が完了しました。

＊注意：予備登録が不要な物質が予備登録されてしまったケースも存在しているため、これらの物質についてすべて本登録を行う必要があるとは限りません。

　今回、KKDIK登録要件の変更は本登録の手続きの効率化を向上させることが期待されています。とはいえ、一部の化学物質の場合は登録手続きが複雑で時間がかかります。そのため、登録書類の作成を早めに開始することをお勧めです。そして、トルコKKDIK本登録に関する最新のコンプライアンス要件と注意事項について、企業がより正確かつ包括的に理解できるよう、弊社REACH24Hは2023年6月15日に「トルコKKDIK本登録およびその対応策についての解説　ウェブセミナー」を開催し、より多くのコンプライアンスアドバイスを共有する予定です。このセミナーは現在ご登録受付中です。ご興味のある方はぜひご参加ください。（お申し込みはこちら）