ニュース
天津 揮発性有機化合物排出基準を実施


 8月1日、天津市「工業企業揮発性有機物排出規制基準」(以下「基準」という)が正式に公布、実施されました。これは全国における初めての工業企業揮発性有機化合物排出業界の包括的な基準となり、天津市工業企業の揮発性有機化合物の汚染防止、総量排出削減及び大気質改善に重大な意味を持っています。

 「基準」は石油精錬及び石油化学、医薬製造、ゴム製品製造、塗料及びインキ生産、プラスチック工業、電子工業、自動車製造及び修理、印刷と包装印刷、家具製造、表面塗装、黒色金属製錬を含む11種類の重点業種及びその他の業種について、揮発性有機化合物の組織的排出(低い排気煙突の排出等)濃度及び速さの規制値、工場敷地観測点の濃度上限値、管理規定及び監視測定要求を定めています。「基準」は2015年までに揮発性有機化合物の排出を18%下げることを目指しています。

 揮発性有機化合物はVOCと略称されており、日差しによりオゾン、エアゾール粒子を形成することが出来るため、都市の霧と光化学汚染の重要な要因となっています。天津市政府が直轄市として本基準を公布したことで、中国政府の排出抑制、大気汚染防止に取り組む決意が示されたほか、今後の政策方向性も明らかになりました。

欧陽結清
フォロー
本サイトは情報提供のみを目的としており、掲載内容の運用結果についてREACH24Hおよび著者は一切の責任を負いません。また、当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
お勧めのコンテンツ