欧州連合 2物質をSVHC物質リストに追加へ(2023年6月14日更新)
Updates:2023年6月14日、欧州化学品庁(ECHA)は高懸念物質(SVHC)リストに、bis(4-chlorophenyl) sulphone及びDiphenyl(2,4,6-trimethylbenzoyl)phosphine oxideを追加しました。これをうけ、SVHC物質は235エントリーとなりました。今後、「認可対象物質リスト(REACH規則附属XIV)」に収載されれば、この2つの物質は特定の用途ごとに認可を受ける必要があります。
なお、今月、オーストリア当局は人の健康に悪影響を及ぼす可能性のある生殖毒性を理由として、光開始剤379の2-(dimethylamino)-2-[(4-methylphenyl)methyl]-1-[4-(morpholin-4-yl)phenyl]butan-1-one(EC番号:438-340-0;CAS番号:119344-86-4)をSVHCリストに記載する意向を表明しました。
2023年2月17日、欧州化学品庁(ECHA)は2つの物質を認可対象物質の候補となる高懸念物質(SVHC)リストに追加する提案を公布し、2023年4月3日まで意見募集を開始しました。これにより、SVHC物質は前回の233エントリーから235エントリーに上る可能です。
物質の詳細は下表のとおりです。
物質名 | EC番号 | CAS番号 | 追加理由 | 主な用途 |
ビス(4-クロロフェニル)スルフォン | 201-247-9 | 80-07-9 | 高持続性・高生体内蓄積性物質(vPvB) |
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ジフェニル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド | 278-355-8 | 75980-60-8 | 生殖毒性 |
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