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インド ソープヌードルに含む塩化物と苛性アルカリを規制へ

 先日、インド基準局(BIS)はソープヌードルの規格改定案を発表し、2023年8月31日までにパブリックコメントを募集しています。

 対象となるのはインド規格「IS:10513-1983」となります。改正の内容として、既存の「オレオエステル酸ナトリウムヌードル」を「ソープヌードル」に名称が変更されました。また、ソープヌードルの種類は「純ソープヌードル」、「洗濯用ソープヌードル」、「その他のソープヌードル」に再分類されました。その内、「純ソープヌードル」はパーソナルケアおよび洗濯用に使用できます。一方、「洗濯用ソープヌードル」は洗濯用に特化したものと見なされます。最後の「その他のソープヌードル」は製造業者と供給業者の間で合意された、石けんとその他の有益な成分のさまざまな組み合わせものを指します。

Type 1:純ソープヌードル

Type 2:洗濯用ソープヌードル

Type 3:その他のソープヌードル

規格は、3つのタイプについて、ソープヌードルに使用される化学物質の含有量制限を課している:

制限する化学物質Type 1
Type 2Type 3
ニッケル(Ni), ppm ≤ 0.2≤ 0.2
鉄 (Fe), ppm≤ 30≤ 30
銅 (Cu), ppm≤ 3≤ 3
総脂肪分,質量パーセント≥ 76.0≥ 62.0≥ 35.0
水酸化ナトリウム(NaOH)としての遊離苛性アルカリ,質量パーセント≤ 0.05≤ 0.1 ≤ 0.1
アルコールに不溶な物質,質量パーセント≤ 2.5≤ 2.5*
遊離炭酸アルカリ,質量パーセント≤ 1.0≤ 1.0*
塩化物(塩化ナトリウム),質量パーセント≤ 1.5≤ 2*

*値域はサプライヤー(製造者)とバイヤー(購入者)の間で合意されます。

改正案はこちらからご覧いただけます。

杜業翔(ト ギョウショウ)
法規制コンサルタント/Chemlinked Japan編集
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