中国新化学物質 2018年から簡易申告も情報公開へ
2018年4月19日、『新化学物質環境管理弁法』(China NCSN)第二十条に基づいて、中国生態環境部(MEE)が「2018年度第3組新化学物質環境管理登記証常規申告審査情況に関する公示」を発表しました。18件の新化学物質常規登記証を発行する以外、6件の常規申告登録証の変更申請も許可する予定です。公示期間は4月21日までとなります。(原文はこちらです。)
今年3月の国務院機関改革で、「新化学物質環境管理弁法」を主管していた環境保護部(MEP)が撤廃され、新たに「生態環境部(MEE)」を設立しました。その影響か、3月末に、MEEは今まで公開されていなかった簡易申告の審査結果(2018年第1・2・3組)も公式サイトに公開しました。理由はいずれにせよ、中国当局の情報公開は一歩進んだことは事実です。
ここで一つ注意していただきたいのは、「常規申告」と違い、「簡易申告」は事前公示せずに、直接に審査結果を公開することになります。
※2018年度の中国新化学物質(常規・簡易)申告審査状況の一覧表(現時点)。
No. | 種類 | 現状 | 数 |
2018年第1組 | 常規申告 | 審査通過 | 新規:8 変更:3 |
2018年第2組 | 常規申告 | 審査通過 | 新規:12 変更:1 |
2018年第3組 | 常規申告 | 公示中 | 新規:18 変更:6 |
2018年第1組 | 簡易申告 | 審査通過 | 基本:8 特殊:142 |
2018年第2組 | 簡易申告 | 審査通過 | 基本:1 特殊:130 |
2018年第3組 | 簡易申告 | 審査通過 | 基本:55 特殊:99 |
簡易申告は「基本状態」と「特殊状態」二種類があります。「基本状態」は年間生産/輸入量1トン未満の新化学物質に適用されます。一方、「特殊状態」は以下6種のケースがあります。
- 輸出専用(年間生産量1トン未満);
- 科学研究;
- プロセス又は製品の研究開発を目的とする;
- 低懸念ポリマー;
- 中間体;
- 新化学物質モノマーが2%未満のポリマー;