2022年2月24日、中国工業と情報化部(MIIT)が「学生用品の安全通用要求(GB21027-2020)」の修正案を発表し、2022年4月24日まで意見募集を開始しました。
2020年7月23日に公布され、今年2月1日から発効したGB21027-2020は、水彩絵の具・クレヨン・オイルパステル・カラー粘土・消しゴム・修正液・水彩ペン・万年筆・ボールペン・鉛筆・製図用定規・ブックカバー・学生カバン・筆入れなどを含む14歳以下の学生向け文房具製品のほとんどに適用される唯一の強制性安全標準です。それ公布以来、関連企業は新たな要求に合わせた製造技術の調整を行ってきました。しかし、短鎖塩素化パラフィンに対するコントロールの欠如、他の標準との一貫性の無視、計算式の不備等を含む製品のコンプライアンス・テストに関する多くの問題が指摘されました。そのため、本標準のさらなる修正が求められます。
そして、今回の主な改正内容は以下となります。
接触可能なプラスチック部品における短鎖塩素化パラフィン(C10-C13)のテストは、「電気電子製品における短鎖塩素化パラフィンの測定ーガスクロマトグラフィー質量分析(GB/T 33345)」に従う規定を追加;
「EU規則2015/2030」の要求に基づき、接触可能なプラスチック部品における短鎖塩素化パラフィン(C10-C13)の含有量が1.5 g/kgに制限されることを追加;
産業標準である「学習帳(QB/T1437—2014)」の要求に基づき、「学習帳の明るさ(白色度あい)が85%以下」を「図画帳以外の学習帳におけるインナーペーパーの明るさ(白色度あい)が85%以下」に修正;
付録C、D、Eの計算式を改正;
ガスクロマトグラフィーを仲裁方法として付録E「洗浄剤中の揮発性有機化合物総量の測定」に追加。