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中国 「生分解」に関する二つのGB/T(案)を公開、「JJマーク」は昇格

 2021年4月29日、中国国家市場監督管理総局(SAMR)は「《全生分解飲食用ストロー》など二つの推薦性国家標準(審査提出版)についての意見を募集することに関する通知」を公開し、推薦性国家標準である「全生分解飲食用ストロー(案)」と「生分解材料と製品の分解性能及び標識に関する要件(案)」のパブリックコメント募集を開始しました。

 「GB/T ××××-202× 全生分解飲食用ストロー」は全生分解飲食用ストローに関する用語と定義、分類、技術要件、試験法、試験規則、包装、標識、輸送と貯蔵を規定しています。PLA、PBS、PBAT、PHA、PCLなどの生分解樹脂及び紙とその他の天然高分子材料を主な原料として作られた飲食用ストローに適用します。

 一方、「GB/T ××××-202× 生分解材料と製品の分解性能及び標識に関する要件」は下記の生分解材料と製品に適用します。

  • 天然高分子材料;

  • 合成ポリマー;

  • 可塑剤、顔料或いはその他の化合物などの添加物を含有する材料;

  • 上述した材料の混合物;

  • 各類生分解材料で加工した製品。

 一つ注目されたのは、業界組織としての中国軽工業連合会(CNLIC)が去年公布した「分解可能プラスチックの分類と標識の要件に関する指南」の中に言及した「JJマーク」は、今回の「GB/T ××××-202× 生分解材料と製品の分解性能及び標識に関する要件」に導入され、正式な国家標準マークとなりました。今後、プラスチックに限らず、国家標準に適合する生分解材料と製品は「JJマーク」を使用することが可能です。

JJマーク:

 

杜業翔(ト ギョウショウ)
法規制コンサルタント/Chemlinked Japan編集
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