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中国MEE 温室効果ガス排出報告書の提出を求める

 中国では、地球温暖化対策を推進するための「2030年までにCO2排出のピークアウト、2060年までにカーボンニュートラルの達成」という目標が提出しました。そういう背景に、2022年3月15日、中国生態環境部(MEE)が「2022年企業温室効果ガス排出報告管理の重要事項に関する通知」(以下、「通知」という)、および次の三つの添付書類を公布しました。

  1. 「対象業界およびそのコード」

  2. 「企業温室効果ガス排出算定方法及び報告指針 発電施設(2022年改正版)」

  3. 「各種発電設備の判定基準」

 そして、本通知により、利害関係者の任務およびその完了期限は以下となります。

利害関係者重要な任務およびその完了期限
省級生態環境主管部門
  • 2022年3月31日まで

 全国炭素排出権取引市場の重点排出機構に関する2019~2020年版名録および2021年版名録を公式サイトにて公開。

  • 2022年6月30日まで

  1. 2020年または2021年の二酸化炭素排出量が26,000以上に達し、かつ炭素排出権の割当管理基準を満たした発電業界の重点排出機構に対する検証を完了;

  2. 2022年版名録の公布を実施。

  • 2022年7月30日まで

 2019~2021年の検証報告書を作成した技術サービス機関に関する業務遂行能力、コンプライアンス対応、適時性などを含む評価結果を公開。

  • 2022年12月31日まで

 発電業界以外のその他の工業における重点排出機構が提出した2021年温室効果ガス排出報告への検証を完了。

発電業界における

重点排出機構

  • 2022年3月31日まで

  1. 2021年温室効果ガス排出に関する年次報告書を提出;

  2. 環境情報オンラインプラットフォームを通して、データ品質管理計画を更新する他、2022年4月から毎月関連台帳の情報化を完了;

  3. 2019~2020年温室効果ガス排出状況を公開。

  • 2022年9月30日まで

 「重点排出機構名録」に新規収録される場合は、全国登録システム及び全国炭素排出権取引システムのアカウントを開設するための申請資料を提出。

 ご注意:関連申請資料のテンプレートは、下記リンクからダウンロード可能。

  1. 全国登録システム(湖北カーボン排出権取引センター):http://www.hbets.cn/view/1242.html

  2. 全国炭素排出権取引システム:https://www.cneeex.com/tpfjy/fw/zhfw/qgtpfqjy/

石油化学・化学・建材・鋼鉄・非鉄金属やその他の工業において、二酸化炭素の年間排出量が26,000トン以上である重点企業
  • 2022年9月30日まで

 環境情報オンラインプラットフォームを通して、2021年温室効果ガス排出報告を作成・提出。

 ご注意:全国グリッド排出係数は0.5810tCO2/MWhに変更。

羅 雪純(ラ セツジュン)
ChemLinked Japan編集
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