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中国 二つの食品接触材料GBを新設へ

 2018年5月14日、「前・国家衛生と計画生育委員会(NHFPC)」から再編されてきた「国家衛生健康委員会」が二つの食品接触材料に関する国家標準(GB)の案を発表し、2018年7月10日までのパブリックコメント募集を開始しました。

食品安全国家標準‐食品接触用複合材料及び製品(意見募集案)

 「GB 食品接触用複合材料及び製品」は、1989年から実施してきた「GB 9683-88複合食品包装袋衛生標準」に取って代わる予定です。GB 9683-88は名前の通り、適用範囲は基本的に食品包装用の「袋」に限定されています。それと比べて、「GB 食品接触用複合材料及び製品」は食品と接触する材料と製品(一部例外あり)に範囲を拡大しました。その他に、関係の技術基準も大幅に見直されました。

食品安全国家標準‐食品接触用デンプン由来生分解性プラスチック材料及び製品(意見募集案)

 一方の「GB 食品接触用デンプン由来生分解性プラスチック材料及び製品」の方は、現在中国市場に大量に出回っているPSM(Plastarch Material)から作られた食器の基準を作るねらいです。2016年から計画されてきたこのGBは、「デンプン由来生分解性プラスチック材料」・「デンプン由来生分解性プラスチック製品」・「食品接触用デンプン由来生分解性プラスチック材料及び製品」のそれぞれ定義を明確し、関係の技術基準を設けました。

 ここでご注意いただきたいのは、上述した二つのGBに関連する製品は、まず「GB 4806.1-2016 食品接触材料及び製品通用安全要求」に準ずる必要があるということです。GB 4806.1-2016は基礎で、その上、具体的な材料により、それぞれの専用GBに対処することが求められています。

杜 業翔
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