2021年11月12日に、中国食品薬品検定研究院(NIFDC)は化粧品と化粧品原料に関する五つの試験方法草案を公表しました。これらの試験方法は化粧品のpH値測定及び化粧品成分のin vitro皮膚感作、in vitro眼刺激性/腐食、遺伝子毒性試験に関連しています。意見募集の締め切り日は2021年11月28日までとなって、メールでNIFDC(hzpbwh@nifdc.org.cn)に提出することができます。
草案の詳細は以下となり。
番号 | 草案 | 概要 |
1 | pH 値 | この方法ではpH計で化粧品のpH値を測定することを定めています。 この方法は油中水型化粧品のpH値の測定に適しています。 |
2 | 化粧品用化学原料in vitro皮膚感作:ADRA In Chemico Skin Sensitisation: Amino acid Derivative Reactivity Assay (ADRA) | この方法は既知の単一成分化粧品用原料の潜在的な感作の評価に適用されます。 化粧品用化学原料は皮膚の異常反応を引き起こすかどうかを確認します。 |
3 | 化粧品用化学原料in vitro蛍光漏出試験 Fluorescein Leakage In Vitro Test Method | この方法は化粧品用化学原料in vitro蛍光漏出試験方法の範囲、試験目的、用語と定義、試験原理、試験材料と試薬、試験手順、結果の判定基準を定めています。 この方法は化粧品の水溶性化学原料である眼刺激/腐食性の検出に適しています。 |
4 | In vitro皮膚感作:ヒト細胞株活性化検査 Human Cell Line Activation Test | この方法はin vitro皮膚感作:ヒト細胞株活性化検査の基本原則、要求と方法を規定しています。 この方法は化粧品用化学原料の潜在的な感作の評価に適用されます。 |
5 | In vitroコメットアッセイ In Vivo Mammalian Alkaline Comet Assay | この方法はin vitroコメットアッセイの基本原則、要求と方法を規定しています。 この方法は化粧品原料の遺伝毒性検査に適用されます。 |
中国動物実験の代替方法:
現時点には、化粧品の登録・届出及び市販後監督のテストのために、6つの代替方法が承認され、「化粧品安全技術規範」に組み込まれています。
化粧品用化学原料in vitro経皮電気抵抗試験 (TER)(まだ動物実験が必要)
化粧品用化学原料in vitro皮膚感作性:ペプチド結合性試験(Direct Peptide Reactivity Assay:DPRA)
皮膚感作性試験代替法 LLNA: DA(まだ動物実験が必要)
皮膚感作性試験代替法 LLNA: BrdU-ELISA(まだ動物実験が必要)