中国国家環境保護部化学物質登録センター（CRC）は2013年11月５日、「化学物質　土壌中における本質的生分解性試験」及び「化学物質　表層水中での好気的無機化－模擬生分解試験」、2つの化学物質試験に関する国家標準草案におけるパブリックコメント募集を発表しました。意見募集は2013年11月25日までです。

　「化学物質　土壌中における本質的生分解性試験」は経済協力開発機構（OECD）テストガイドライン 304A「土壌中の本質的生分解性に関する」と技術面において同じ内容となっています。この標準は炭素14を表記した化学物質の土壌における無機率を測定することによって、土壌中における本質的生分解性を評価します。この方法は揮発性または不揮発性、水溶性または非水溶性化学物質にいずれも適用されますが、土壌における微生物活性に抑制性のある化学物質には適用されません。

　また、「化学物質　表層水中での好気的無機化－模擬生分解試験」は経済協力開発機構（OECD）テストガイドライン309 「化学物質　表層水中での好気的無機化－模擬生分解試験」に準ずるものであり、低懸念物質の自然水中における無機率を測定するものです。試験の結果は反応速度式によって定量化されます。この模擬試験は不揮発性または軽度揮発性低懸念有機化学物質に適用されます。

　上記二つの試験から得た試験データは化学物質の危険有害性評価、リスク評価及び分類にとって重要なエビデンスとなります。

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