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新型コロナの影響で、ロシアの化学物質情報提出は再び延期へ

 新型コロナウイルスの影響で、近日、ロシア産業貿易省は今年5月1日まで予定している国家化学物質インベントリーの情報提出(任意)の締め切りを再度延期して、今年8月1日までに設定したことがわかりました。

 ユーラシア経済連合(EAEU)が2017年3月3日に採択したユーラシア・リーチと呼ばれた「化学品の安全性に関する技術規則(EAEU TR 041/2017)」の実施に向けて、ロシア産業貿易省が去年11月11日に国家化学物質インベントリーの情報収集を開始しました。

 EAEU TR 041/2017はEAEU全域(ロシア・ベラルーシ・カザフスタン・アルメニア・キルギス)に適用する国境を超える化学品管理法体制であり、近年注目を集めています。下位法規が順調に成立出来れば、2021年6月1日から実施に移る計画です。

 EAEUの内、ロシア以外の国々も自国の既存化学物質インベントリーを完成させる意欲を示しており、EAEU TR 041/2017が発効後、これらの各国のインベントリーが一つに統合され、該当インベントリーに収録されていない化学物質はEAEU域内の市場に出る前に、新規化学物質として登録を行う義務が生じる見込みです。

杜 業翔
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