トルコ:新たなSDS規定が即時発効 企業は至急対応
トルコが2014年12月5日に公布した有害物質及び混合物SDSに関わる規定は、公表当日に正式施行となりました。新規定の施行によって、旧SDS法規制27092が取り替えられました。
今までトルコのSDS法規制は最新版GHS分類とラベル基準と一致しておらず、長い時間で論争が続けられていました。トルコ政府が新規定の公布をきっかけに、EU453/2010に合わせることを図っています。しかし、トルコは未だEU REACHと類似する法規制はないため、新規定は依然として国際標準と微妙に異なっています。
新たな規制について、下記いくつかのポイントについてご注意を支払う必要があります:
- 新たな有害物質と有害混合物に関する規定の正式施行はそれぞれ2015年6月1日と2016年6月1日となっている;
- SDSはトルコ語で作成し、環境と都市化省(Ministry of Environment and Urbanization: MoEU)に電子コピーを一式提出しなければならない;
- 新たなトルコSDSは16項目と48のサブ項目で構成されている;
- SDS作成資格を有する作成者は従来の基準に基づきSDSを作成することができるが、新たな基準に基づくSDSについては、関連部署のトレーニングを受け試験を通過して初めて作成することが認められる;
新たな有害物質規定の正式施行まで、あとわずか半年間です。関係部署がトレーニング、試験などを確実に対応できるかどうかは懸念されており、業界に大きなプレッシャーをもたらしています。