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台湾EPA 2021年度「環境用薬」の監督監査結果を公表

 台湾の「環境用薬」は、「環境衛生用薬」、「汚染予防対処用薬」、「環境用微生物製剤」という3種類に分けられています。台湾環境保護署(EPA)は毎年「環境用薬の監督監査計画」を作成し、各地方環境保護局に実施してもらいます。

 2022年5月17日、EPAは、2021年の環境用薬の広告・表示・偽薬及び有効成分の抜き取り検査などに関する監督監査の結果を発表しました。その上、EPAは環境自体の是正こそ害虫予防の最良の対処法であることを強調し、環境用薬の使用を最小限に抑えるよう国民に呼びかけています。

2021年の振り返り

  • 2021年に検査した環境薬剤の広告、表示、偽薬、有効成分濃度等の検査件数は37,621件で、合格率は98.7%でした。具体的には:

  • 10,242件の広告のうち233件が違法とされ、違法広告の多くは、電子商取引プラットフォームで消毒剤、ゴキブリ、アリ退治剤を無許可で販売するために掲載されたものである;

  • 環境用薬のラベル27,260枚のうち270枚が不適格であることが判明した;

  • 117種類の環境用薬の有効成分濃度を検査した結果、すべて適格であることが判明した。

 無許可または違法なケースは法律に基づいて処罰され、該当製品は期限付きで売り場から撤去し、改善するよう要求されました。

 台湾の「環境用薬管理法」第46条第1項に基づき、偽造または禁止された環境用薬を製造・輸入した者は30万元以上150万元以下の罰金に処せられます。また、無許可で環境用薬(殺虫剤、蚊取り線香など)を販売し、或いは電子商取引のプラットフォームに関連広告を掲載した者は、最高で30万元の罰金が科されることになります。

杜業翔(ト ギョウショウ)
法規制コンサルタント/Chemlinked Japan編集
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