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シンガポール環境庁、26の化学物質を有害物質(HS)として追加する予定

 2022年6月13日、シンガポール環境庁(NEA)は同国の「環境保護管理法(EPMA)」とその下位規制である「環境保護管理(有害物質)規則(EPM(HS) Regs)」に基づき、26の化学品をEPMAで定義した「有害物質(Hazardous substance)」に指定することについてパブリックコメント募集を7月4日まで行いました。対象となる26の化学物質はEPMAの別表第2及びEPM(HS) Regs)に追加、管理される見込みです。

 現状、これらの化学物質は同国の「化学兵器(禁止)法 (CWPA) 」に基づき、税関の管理下に置かれています。輸入、輸出、製造、加工、使用、貯蔵及び現地での販売/流通する場合、ライセンスが必要となります。

 今回、NEAはこれらの化学物質は各業界で広く使用されていることに加え、一部は固有の毒性特性を有するか、毒性特性を有する化学物質の製造に使用できることを鑑み、EPMAの別表第2及びEPM(HS) Regs)を改正することにしました。今後、NEAは税関と共同で、関連活動に対する規制管理を強化する予定です。

今後、26品目の化学物質に関わる活動を行う企業は、対応する要求事項を遵守しなければなりません。

  • 規制化学物質の輸入、輸出、製造、販売の申し出、輸送、保管、使用する場合、HSライセンスの取得が必要となる;

  • 規制化学物質の購入、保管、使用 - HS許可を取得する必要がある。

 NEAは2022年12月までに最終的な規制改正案を発表する予定であり、その後6ヶ月の経過期間を経て2023年6月に施行される予定です。

 

杜業翔(ト ギョウショウ)
法規制コンサルタント/Chemlinked Japan編集
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