フィリピン 71の物質がPICCSに追加される予定
2024年5月30日、フィリピン環境管理局(EMB)は2024年のフィリピン化学物質および化学製品目録(PICCS)を更新するための草案を公開しました。
草案により、71種の化学物質がPICCSに追加されることが予定されています。この追加により、PICCSに記載される化学物質の数は22,438から22,509に拡大される見込みです。2023年11月、フィリピンはPICCSの2022・23年更新案も公表したことがあります。(当時の記事)
対象となる71種の化学物質は、フィリピンの「有害物質、有害・核廃棄物管理法(RA 6969)」とその実施規則(DAO 1992-29)、および「EMB-MC-2014-001」に基づき、製造前及び輸入前届出(PMPIN)の承認を受けました。
「EMB-MC-2020-005」により、化学物質がPICCSに追加されるには、製造前及び輸入前届出(PMPIN)の承認を受け、初回輸入時に初回活動報告(NOC)を提出し、正式にNOCが受理されてから1年後となります。
PICCSに収録された化学物質は、優先化学物質リスト(PCL)や化学物質管理命令(CCO)によって特別な規制がなければ、市場アクセス制限なくフィリピンへの輸出が可能です。
企業はフィリピンでの化学物質の生産や輸入に関して、適切な規制遵守を確実に行う必要があります。PICCSに収録されていない化学物質の場合、企業は関連法規制に基づき、新化学物質の届出などの対応を行う必要があります。一方、PICCSに収録されている既存の化学物質については、PICCS validationを申請し、成分情報の保護を図ることができます。
現在、これらの草案に対する意見はEMBに提出することができます。