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中国 インク中重金属の制限量及びその測定方法を定めるGB、年内に公布する見込み

 中国では、今までインクに関する規格(標準)はお主に着色力、粘度、付着力など物理的な指標に目に留まり、人の健康や、環境への影響を考慮するものが極めて少ないと言われてきました。でも、このような状況は変わりつつあります。

 今年公布された「GB 38507-2020インク中の揮発性有機化合物(VOCs)含量の制限」と「GB/T 38608-2020インク中の揮発性有機化合物(VOCs)含量の測定方法」はインク中に含まれるVOCsの制限に乗り出しました。VOCsにとどまらず、最新の情報によると、一年前に最終審査に提出した「GB ××××-×××× インク中一部の重金属の制限量(審査提出案)」という国家強制標準(GB)も年内に正式に公布される可能性が示唆されています。

 「審査提出案」の内容から見れば、該当GB案は対象重金属の「最大許容量」と「測定方法」という二つの部分が含まれていることがわかりました。つまり、名前は「制限量」と付いているが、実際は測定方法まで規定している国家強制標準です。

 対象重金属は大きく「可溶性元素」と「鉛、カドミウム、水銀、六価クロム」と二つのタイプに分けられることができます。それぞれの測定方法も付録に試薬、設備から結果の計算まで詳細に記されています。

 GB案の年内公布はまだ確定したものではないが、注目すべき内容が多いため、既に多くの企業様から関心を寄せられています。Chemlinked Japanも日本語への翻訳を進んでおり、近いうちに皆様に提供する予定です。ご興味がある方は是非声をかけてください。

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