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トルコREACH草案が発表 


 トルコは2011年から、EU REACHに基づきトルクに適用されるREACH規則の作成を進んでいます。近頃、トルコ政府はREACHの実施に向けた草案の作成を完了し、「KKDIK」と命名ました。「KKDIK」は「Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicals:REACH」に相応するトルコ語の最初の文字で構成された略語です。

 KKDIKの実施を主管する部署はトルコの環境都市整備省( Ministry of Environment and Urbanization:MoEU)になります。2014年6月、MoEUは草案実施の詳細事項について、工業界の代表者と共に議論を行いました。その後、草案はMoEU化学品管理局(Chemical Management Agency)のホームページに公表されました。

 草案によりますと、2018年12月31日までにトルコに製造または輸入される化学物質は2015年12月31日~2018年12月31日までに登録しなければなりません。また、締切時間は取扱量や種類を問わず、極めて少ない取扱量さえ2018年末までに全て登録を完了しなければなりません。これは、トルコKKDIKとEU REACHの最も異なる点です。

 トルコに化学物質を輸入する、または特定化学物質を含む製品を取扱う企業については、トルコ国内にORを設置し、ORを通じて登録を申込むことができます。

 一方、EU REACHに使われるデータはKKDIKに適用するかどうかについては、いまだ結論が得られていません。また、化学物質に対するリスク評価に関する細則もさ更なる検討が必要となっています。それについては、MoEUはリスク評価専任者トレーニング及び認証制度を設けると考えているとしています。その場合、EU REACHのデータはKKDIKに適用されるかどうかにかかわらず、事業者はトルコ政府が認可するリスク評価専任者によるローカルリスク評価を受けなければなりません。しかし、この提案は草案に書き込まれていません。

欧陽結清
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